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高校生のころのお話。
そう、性に好奇心いっぱいのころの話。
いやらしいビデオを家で見れる状態でもなく、
かといって、自分がどスケベだと友達に宣言できるほど図太くもない私は、
一人で場末のポルノ映画館に歳をごまかしていきました。
まだ、インターネットなど普及していませんでしたから、
女性のおっぱいや、お尻の動画を見たければ、ポルノ映画館にいくしかなかったのです。
主演女優は誰だか覚えていません。タイトルは「性春山脈」だったはずです。
はじめてみるポルノは、期待とは裏腹に、大音響のあえぎ声・コメディ風の演出で、
正直言って興奮できるようなものではありませんでした。
1時間ちょっとの上映時間なのに、はじまって15分くらいで白けてしまい、
席を立ち、待合のほうに出てしまいました。
そして待合には、大人のおもちゃの自動販売機や、
500円を入れて金髪ポルノを見せてくれる覗きめがね方式の機械がありました。
映画には失望しましたが、大人のワンダーランドの探索が私の心を弾ませました。
はじめてみる大人のおもちゃに、自分もこのおもちゃで女性をあえがせたい想像などをして、
結構楽しかったのを覚えています。
で、日本のポルノはまったく面白くなかったのですが、そこに金髪ポルノののぞき窓があれば、
若い童貞の男なら再び期待しますよね?
いや、期待するものなんですよ。そういうものなんです。
一度失敗しているのにもかかわらず、日本のポルノは面白くなくても、
金髪ポルノはよだれもののエロさだと信じて疑わなかったですね。
でもね、そののぞき窓に顔をおしつけて、中腰で覗き込んでいる姿は、
まだ高校生の私には恥ずかしい格好なんです。
そこで、待合に誰も人がいないことを確認して、誰も人が近づいてこないかの気配も気にしながら、
コイン投入口に500円を入れることにしました。
たった1秒でも映像を損したくない私は、のぞき窓に目を押し当ててから、500円を入れることにしました。
もう、期待しすぎて、頭はボーっとしてましたよ。
ええ、そして硬貨が落ちてカチャッというなり、
金髪の女性が”ファック”している映像が流れました。それは、私の想像するセックスではなく、
獣のような激しい動きのバックからのファック映像でした。
でも、なによりも私を驚かせたのは、その映像とともに、その機械から、
待合にひびきわたる大音響で
おぅぅぅ、しーーーーっはぁはぁ、おぅぅぅのぉうぅぅぅぅ
という外人女性のあえぎ声が流れたのです。
遠くにいても、誰かが金髪ポルノを見ていることがモロバレ。
私は、あわてました。機械から反射的に離れ、トイレに駆け込み、個室に隠れました。
あの音が鳴り止むまで、外に出る勇気はありませんでした。
そして、私はポルノ映画館のトイレの個室から10分間も出ることができませんでした。
いけないことをした高校生は、
ポルノ映画館のトイレのなかでイけるような気分にもなれず、
非常にいけてない格好でした。
(いっておきますが、うまいこと言ってやったなどとは、けっして思ってませんから)