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酔っ払いが嫌いだ

私は、お酒にはかなり強い。ほとんど? いや、絶対、酔わない。
でも、酔っ払いが大嫌いなせいもあって、ほとんど何かの理由でもない限り飲まない。
(最近、自棄酒というものにチャレンジしたけど、結局胃を傷める結果になり、また飲まなくなった。)

で、なぜ酔っ払いがきらいか?
酔っ払いが嫌いになった理由を今日は書こうと思う。

第一話

高校生のとき、自宅から高校までは地下鉄をつかって通っていた。
私は、長い座席の端の位置にすわり、目を閉じていた。
別に寝ていたわけでもなく、ただ降車駅に着くまでの時間を目を閉じて、じっとしていた。
車両の中はほんの少しだけ混雑していた。

目を閉じていても、人の気配は感じていた。
なんやら、私の前で、鼻息の荒いおっさんがつり革を持ち、立ったようだった。

私は、そっと目を開けると、酔っ払いが私の前に立ち、私の顔を少し腰をかがめて
覗き込んでいた。私は、ちょっと驚いたが、かかわりになりたくないので、
また、目を閉じた。

そのとき、
酔っ払いは、車両内に響き渡る声で私に声をかけてきたのだ。

「◎◎◎◎か?◎◎◎◎か?」

◎◎◎◎とは、当時のトップアイドルの名前である。今でいうなら嵐の松潤のような人である。
いっておくが、私は◎◎◎◎に、顔の一部も似ていない。
しかし、車両の中にいた人たちは、その声でいっせいに振り返り、私の顔を覗き込んだ。
結構、遠くに座っていた人も、立ち上がって、私を見ようとしていた。
死ぬほどはずかしい思いをしたのである。


第2話

大学生のとき、私は市バスで通学していた。
その事件は、大学から帰る市バスの中で起きた。

私はバスのなかでも、一人がけの席が好きだった。
誰にも、気兼ねせず、ゆったり座れるからからだ。
しかし、一人がけの席の横には、混雑時にはかならず人が立つ。

その日は、酔っ払いが私の隣に立っていて、私に話しかけてきた。
「にいちゃん、大学生か?」

「はい。」
よっぱらいには要注意である。下手になにかいわれると、死ぬほど恥ずかしいことになる。

「おっさん、酒臭いか?」

「すこし、お酒の匂いはしますね。」

「そうか、ごめんな。」

「いいえ、気になさらないでください」

「にいちゃん、ええやつやなぁ。やさしいなぁ。」

「いえ、そんなことないです。」

「だいたいなぁ、おれ、このバスに乗るんやけど、誰に話しかけても無視しよんねん。
にいちゃんはやさしいなぁ。」

「いえいえ」

ここまでは、まだうざいだけでよかった。
このあと、私はまた爆弾を投下されたのだった。

「にいちゃん、むちゃくちゃ、綺麗な目をしてんなぁ。おれも、そんな目に生まれたかったわぁ」

といって、降りていったのである。
そのあと、バスを降りようと後ろから前に進んで来る乗客たちが、
私の横を通り過ぎようとするとき、かならず私の顔をちらっっと、かならず見ていくのである。
そのむちゃくちゃ綺麗な目を一度見ようと、、、、、、。




酔っ払いなんか、嫌いだ! 死んだらいいのに!

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