人間の思考は、経験を参考にする。
経験したことがないことには、恐怖感を抱く場合もあるだろうが、基本的には気づかないことが多い。

私は、以前にも書いたが、ペットを見るとかわいそうで心がうずく。
①小さいころに、親元から離されて、親の愛を知らない。
②飼い主を識別できる知能をもつ犬や猫ならば、親も識別できているはず。
　なんらかの心の痛みを持っているだろう。
③子供ができると世話が大変という理由とか、さかりがうるさいという理由で、
　去勢され、子孫を残す自由を奪われる人生。
④また、子供を産んだら産んだで、面倒を見るのが大変というだけで、
　里親を探し、子供を取り上げられ、子供と離れ離れになる。
⑤家族といいながら、親や子供と引き離すことをしながら、
　かわいがっていると勘違いしている愛犬家、愛猫家の神経が判らない。

でも、大抵の女性はペットを飼いたいという。
母になるさだめを持つ身でありながら、去勢・親子の縁を軽んじる姿にはあきれる。

なぜ、そんなに薄情で冷酷なんだろうか？
簡単である、考えたことがないからである。
考えた経験がないから、考えたことのある人間と話したことがないからである。

それほど、人間は経験に影響されるのである。

私のブログ（パンドラの箱も含めて）をいやらしいと感じるのは自由だ。
私自身もいやらしいと感じる。
それは、経験値があるからだ。

しかし、いやらしいと毛嫌いするのは、毛嫌いするだけのいやらしさを経験している人であると思う。
まずいやらしいと感じるのは、いやらしいことをかなり経験したから、
あるいはいやらしいことを考えたことがあるからだろう。
いやらしいと判るのは、そう感じた人間がかなりのすけべである証拠である。

昔から、性器や裸は芸術の基本的な題材である。
過剰反応すればするほど、いやらしいと自分で自分の経験を評価した結果である。
4歳の男の子が母親とお風呂に入りながら、勃起するわけない。
その知識・経験がないからだ。

また、毛嫌いするのは、毛嫌いする経験があるからだと思う。
いやらしいと毛嫌いする人を私は、かわいそうに思う。

自分も、そういう行為によって生まれてきたにもかかわらず、
いとしい人とそういう行為をして、子孫を作る運命なのに、
毛嫌いするようになってしまってるなんてかわいそうだなと思う。

子孫を作る行為を否定するから、ペットの子孫を作る権利とかを平気で奪って、
ペットを飼いたいなどというんだろうね。