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あなただけ今晩は

好きな女の心も体も独占したい男。

好きな男に格好良くいてもらいたいから、
お金を男に貢ぐために体を売る女。

価値観が違っても、愛し合っている2人。

2人の溝を埋めるために、男は隠れた努力をする切ないコメディ。

同じ監督、同じ主演男優、同じ男優の「アパートの鍵貸します」と違い、
女のおろかさが哀しくないストーリーにしあがっている。

『あなただけ今晩は』(Irma la Douce)
1963年のアメリカ映画。
監督 ビリー・ワイルダー 
irma_douce.jpg


舞台はパリ中央市場(レ・アール)の側の娼婦街カサノバ通り。 警察は賄賂を取って見てみぬふりが常だった。 イルマは娼婦。ヒモのヒポリートは喧嘩も強く、イルマにも暴力的。 そこへ、正直な警官ネスター・パトゥー巡査が赴任してくる。

ネスターは娼婦たちが仕事場にしているホテル・カサノバに独断で手入れを行って多数の娼婦を連行するが、ホテルには上司が客として居合わせていた。 クビになったネスターは、喧嘩でヒポリートをのして、思いがけずイルマのヒモに収まる。 恋に落ちたネスターはイルマに娼婦の仕事を続けさせたくないあまり、架空の富豪の客X卿をでっち上げ、自ら扮装して大金を払うことで彼女が娼婦として客を取らなくてすむように画策する。だが、イルマ以外に収入源の無い彼はムスターシュに借りた500フランが返せず、イルマに隠れて市場で働く。イルマが眠っている間に抜け出していることがバレ、浮気と誤解されて、彼女を怒らせてしまう。 イルマがX卿に英国に連れてゆくように迫るにいたって、ネスターはX卿を葬り去ることにしたが、セーヌ川に服や傘を捨てたところから殺人の嫌疑がかかり投獄されてしまう。 妊娠したイルマは娼婦の仕事を辞め、市場の仕事についてネスターの帰りを待つ。 ムスターシュの手引きで脱獄したネスターは、セーヌ川からX卿の扮装で登場することで警察を煙に巻く。

ネスターとイルマの結婚式の日、教会でイルマは産気づき、女の子を出産する。ネスターは元の上司から警官に復帰するように求められる。

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