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アクション、セクシーさ、犯罪内容、どれをとってもありえないことだらけ。 
だからこそ、映画にスピード感・娯楽性があふれている。 
しかし、この映画の本質が、 
レイモンド・チャンドラーの「プレイバック」の中の 
私立探偵フィリップ・マーロウの台詞 
「男は強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」通り、 
ハードボイルドであることを忘れてはいけない。 
派手なガンプレイや、奇抜なプロットに隠し、男のあるべき姿を描く、シャイな監督に脱帽である。 
その男の武器は「にんじん」 
その女のとりえは「母乳」 
敵は「恐妻家」
「シューテム・アップ」(2007年、米) 
 
監督・脚本:マイケル・デイヴィス 
出演:クライヴ・オーウェン、モニカ・ベルッチ、ポール・ジアマッティ 
 ニューヨークの暗黒街。人通りのない夜のベンチに座り、ニンジンにかじりつくスミス。その前を妊婦が横切り、一人の男が後を追う。事情を察したスミスはニンジンを武器に男を一撃で倒し、妊婦を助ける。さらに後を追って悪党どもがやって来る。スミスは倒した男の銃で応戦。妊婦の逃げ込んだ倉庫は、あっという間に銃撃戦の場に。ショックで産気づく妊婦。スミスは銃で応戦しつつ出産を助けるが、妊婦は産後すぐ流れ弾に当たり死亡してしまう。スミスは残された赤ん坊を守るため、昔の馴染みの娼婦・ドンナとともにマフィアと戦うことに。執拗に赤ん坊を取り返そうとするマフィア。陰には巨大な陰謀が──。