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まず、歌詞を書いておきます。
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近づきたいよ 君の理想に おとなしくなれない
Can you keep a secret?
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
ここからずっと送ってる暗号を
君はまだ解読できてない Come on
伝えよう やめよう このまま隠そう 逃げ切れなくなるまで
信じよう だめだよ まだ疑えそうだもの
近づきたいよ 君の理想に
おとなしくなれない Can you keep a secret?
悲しくないよ 君がいるから
Can you keep a secret? Can you keep a secret?
近づけないよ 君の理想に
すぐには変われない Can you keep a secret?
Or このままsecret?
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
Hit it off like this Hit it off like this,oh baby
側にいても 遠回しな表現探してる
迷宮入りさせたくないなら Won't you come on
かすかな物音 迫ってくるmoving shadow
ふりきれなくなる影
少しの冒険と 傷つく勇気もあるでしょ
近づきたいよ 君の理想に
おとなしくなれない Can you keep a secret?
悲しくないよ 君がいるから
Can you keep a secret? Can you keep a secret?
近づけないよ 君の理想に
あとには戻れない Can you keep a secret?
おしゃべりじゃないと証明してよ Can you keep a secret?
Or このままsecret?
今までずっと秘密にしてた
誰にも言わないで Can you keep a secret?
悲しくないよ 君がいるから
Can you keep a secret? Can you keep a secret?
傷つけないと約束しても 誰にも分からない
Can you keep a secret?
悲しくないよ 君がいるから Can you keep a secret?
Or このままsecret?
Can you keep a secret? Can you keep a secret?
Can you keep a secret? Can you keep a secret?
Can you keep a secret? Can you keep a secret?
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この曲を普通に聴くと、
一途な少女が公にできない状況でも、愛を貫こうとしているかのように、
思える。
しかし、PVを見ると、その考えは間違っていることがわかる。
非常に悲しい曲である。
PVの出演者は2名。ひとりは、歌い手である宇多田ヒカル本人。
そしてもう一人は、白く硬質なボディにピノキオのような長い鼻を持つロボット。
通称PINO。
物語は、朝もやにけむる部屋から始まる。
目覚まし時計の音と共に活動を開始するPINOは、何かを探しながら部屋を徘徊する。
リビングを、寝室を、そしてキッチンを…。
しかし、お目当てのものは見つからないらしく、落胆する。
そして、ソファーをじっと見つめたかと思うと、
自身のメモリーに記憶されていた、過去の映像を再生し始めるのだ。
そこには、PINOとたわむれる少女(宇多田ヒカル)の姿が写しだされていた。
まるで恋人同士のようにじゃれ合い、談笑を交わす2人。
どうやらPINOが探していたものとは、この少女だったようだ。
少女が見つからず悲嘆に暮れるPINOがテレビをつけると、そこには少女の姿があった。
喜び、少女に歩み寄ろうとしてブラウン管に跳ね返されるPINO。
ふとテレビの横に視線を向けると、そこには車の模型がある。
その模型を見ながら、PINOは彼女とドライブする姿を夢想する。
ハンドルを握っているのはPINO自身。
助手席に座っいる少女は、うっとりとした表情でPINOにしなだれかかる。
しかし、楽しい空想のひと時は、
テレビの映像が途絶えると同時にパチンとはじけて消えてしまった。
再びがっくりと肩を落とすPINO。まさにそのとき、切望して止まなかった少女が帰宅する…。
つまり、ここまでで人工物と人間の、相容れない恋を描いていることを
このPVは説明している。
だからこそ、「近づけないよ、君の理想に」であって、
「Can you keep a secret」であって、
相容れない(理解しあえない)から、
「ここからずっと送ってる暗号を
君はまだ解読できてない Come on
伝えよう やめよう このまま隠そう 逃げ切れなくなるまで
信じよう だめだよ まだ疑えそうだもの」
なのだと理解できる。
しかし、その先に進むと、物語は急展開する。
どんなに強く思ったところで、血の通う人間である少女はPINOにとって遠い存在なのだ。
モニターの中の少女に歩み寄りブラウン管にはじき返されてしまったシーンに象徴されるように、
文字通り少女は別世界の住人だ。
決して並び立つことはできない。対等にはなれない。
両者の精神的関係において、常にイニシアチブを握っているのは少女なのだ。
だからこそPINOは、少女を助手席に座らせ、
自身がハンドルを握って車を駆り、彼女をリードする姿を夢想する。
それが彼の夢。永遠に叶うことのない願い。
少女とPINOの関係における少女の優位性は、
少女が帰宅する場面でクライマックスを迎える。
やはりどこかぎこちない動きで少女を迎え入れ、歓喜の情を示すPINO。
そんなPINOの目の前で、少女は自らの肉体を誇示するかのように艶やかに踊ってみせるのだ。
おそらくPINOにせがまれたのだろう、踊る少女の表情は慈愛の情に満ちている。
このPVの中で、初めて少女とPINOが直に接するこのシーンは、
提供するものと享受するものの両者の関係が実に美しく描かれている。
踊る少女の表情からは、
求められていることに対する充足感と純粋な喜びが見て取れ、ほほ笑えましくすらある。
しかしその裏に、与えるものとしての、
ほんの少しの優越感と驕慢さが潜んでいるようにも思えるのだ。
PINOの硬質に対する少女の肉感、無表情に対する自信に満ちた笑顔、
白いボディに対する少女の黒い衣装。
今回のPVの中で最も美しいこの場面は、
鮮やかなコントラストが両者の違いを視覚的に浮き彫りにしている、このうえなく残酷なシーンでもある。
そして、その美しい映像は、悲しい話になる。
はじめて明かされた少女の視点であろう映像は、PINOのそれと一緒だった。
対象物との距離を告げる数値。
そして、赤みがかった視界に表示される「LOW BATTERY」の文字。
とつじょ動きが緩慢になる少女。そして停止…。
少女は、いや、少女だと思われていたものは、ロボットだったのだ。
つまり、理解しあえないのは、人工物と人間だからではなかったのだ。
この曲はPINOの気持ちを歌った曲ではなかった。
この人型ロボット(宇多田ヒカル)の気持ちだったのだ。
背伸びして生きてきたロボットが、人間だと思われて、通常のロボットに恋された。
本当は、「私も同じロボットなんだよ」といいたかった。
でも、それを言う勇気が人型ロボットにはなかった。
なぜなら、嫌われてしまうのじゃないかと怖かったから。
嫌われてしまうかも知れないと思い、小さな嘘を重ねてしまうロボットの話でした。
Youtubeでは、著作権の問題でもう見れません。
なので、ここを見てください。
http://musicmovie.blog48.fc2.com/blog-entry-504.html