今ね、私は仕事場の近くの公園まで、タバコを吸いに行きます。
とにかく、禁煙ブームだから、仕方がないんです。

でも、そこには蟻がいるんです。
私は、蟻を踏み殺したくない。

私が公園に足を踏み入れることで何十匹という蟻を殺すことになると思うとぞっとします。
私は蚊だって、殺しません。

人間の都合で、うっとうしいという理由くらいで、虫の命を絶つという身勝手さがきらいです。
自分が嫌いだからといって、相手を虐げていいわけがないと思っているからです。

もし、巨人がいて、巨人が無差別に人間を踏み潰すことを考えてみてください。
あなたは、巨人に踏み潰されてもいいですか？

でも、世の中の人は、蟻の気持ちを考えたこともないようです。

気に入らなければ、排除しようとします。
禁煙だってそうです。
嫌いだったら、禁煙を制度化すればいいと思っています。
分煙とは考えてくれません。

なんで、こんな世の中になったのでしょう。

子供のころから、お祭りで金魚すくいなんかをするからです。
金魚は、おびえて逃げ回っているのに、おもしろがって追い詰めて、すくうんです。
巨人が、人間すくいという遊びをすることを考えたことがありますか？
逃げ惑う人間を巨人が網ですくって、何人捕まえたかを競う遊び。
どれだけ怖いでしょう。
金魚すくいって、残酷です。

だから、漁師さんは別として、遊びで、趣味で釣りをする人間が嫌いです。
なにが、キャッチ・アンド・リリースだ！って思います。
釣られた魚は、確実に弱ります。
遊びで傷つけられたら、魚だって腹が立つのじゃないでしょうか？

遊びで女性を傷物にするナンパ師と一緒です。
殺しをしなくても、傷つけることはよくありません。

それに、最近のゲームもよくないような気がします。
ザコキャラを倒して、経験値をふやす仕組みがきらいです。
どうして、わざわざ戦うゲームをする必要があるのですか？

誰かを倒して、満足したい感覚が私にはわからない。
ゲームの中のキャラクター設定で、悪役、敵役なら、殺すのですか？
勝手に戦いを挑んでおきながら、相手を殺す。
そこで、そのキャラの立場とか、家族のことを考えずに、殺すという思考をおかしいと思わない風潮。

そんな思考しかできない人間にうんざりだ。